Column

ピーター・D・ピーダーセンの思想

リーダーシップ

リーダーシップの4つの分野

ピーター・D・ピーダーセン

24.04.18

リーダーシップ

「道場」という日本語をご存知でしょうか。
合気道や空手など、武道の道場は世界中にあります。また、禅宗を修行する道場もあります。道場は文字通り「道の空間」を意味しますが、「修行を通じて学ぶ場」とも訳すことができます。つまり、道場は頭で学ぶだけの場ではなく、修行を通じて全身で学ぶ場なのです。

あなたの人生、仕事、日常を考えてみてください。

あなたが日々を過ごし、人生を展開していくとき、必然的に4つの異なる「空間」や「フィールド」を移動することになります:

1つ目は、あなたの内なる世界、あなたの精神、あなたの精神空間。
2つ目は肉体的な存在、身体、健康。
3つ目は、家族やチーム、会社など、他の人たちとの交流の場。
そして4つ目は、より大きなコミュニティ、社会、世界、自然。

これら4つの行動領域において、人生をただ流されるままにすることもできますし、もしかすると自分に起こることをコントロールできないと感じることさえあるかもしれません。これはあまり健康的ではなく、やりがいも感じられないかもしれません。しかし、リーダーシップを発揮して、これらの人生の分野で起こる出来事を積極的に形作ることも可能です。それはより多くのことを要求されるかもしれませんが、長い目で見ると、計り知れないほどやりがいのあることでしょう。

この角度から見れば、あなたの人生全体が「リーダーシップ道場」であり、4つの分野のすべてが、あなたに学び、内省し、主導権を握る機会を与え、それゆえにリーダーになる機会を与えてくれるのです。

実は、2015年に日本でNELIS(Next Leaders' Initiative for Sustainability)の第1回グローバル・ギャザリングを開催した際、終日セッションのひとつが禅寺で行われました。それに触発されたのか、NELISは「変革的リーダーシップの道場」であるというアイデアが、その後のディスカッションの中で自然に出てきました。

社会をリードするためには、他者と接し、他者を動かすスキルを磨かなければなりません。人を動かせる人間になるためには、健康と精神力を鍛える必要があります。人生を "道場 "ととらえれば、苦難も成長のチャンスととらえることができるのではないでしょうか。

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