

別のストーリーにて、変革的リーダーシップの5Pモデルについて説明しました。
今回は「Perseverance/Patience(忍耐強さ/根気)」について紹介します。
私たちは、Facebookの「いいね!」やTwitterのフォロワー数に飢え、即座に満足する時代に生きています。
しかし、リーダーシップの4つ目の資質である「忍耐強さ/根気」なしに、変革が起こることはめったにない、と言えます。
「情熱」と「ポジティブ思考」は、「忍耐強さ/根気」によって結実されるものです。
少し変な言い方をすれば、「ポジティブ思考」こそが「忍耐」を可能にします。
その出来事の中に前向きなものを見つけ、常に希望を育むことで、小さな挫折にも絶望することなく、長い距離を走りつづけることができます。
2015年に日本でNELIS(Next Leaders' Initiative for Sustainability)のグローバル・ギャザリングを開催したとき、共同創設者の一人は、事態の成り行きに不満を抱き、「すべてをゼロから始めよう」と言いました。このとき、私は異なる意見を持っていました。
つまり、NELISを世界的なムーブメントにするため、ポジティブな要素を見つけ、一歩ずつ前進していくことにこだわったのです。

【First NELIS Global Gathering, 2015, Japan】
今、NELISは5つの大陸で活動しており、One Million Leaders Fellowship(OML)をはじめ、世界的なプロジェクトが具体化しつつあります。
前へ進もうとする勢いは素晴らしいものです。
しかし、忍耐力がなければ、地に足をつけることも、白昼夢モードから抜け出すこともできません。
忍耐力や根気を養う"魔法の公式"はありませんが、興味深いアプローチがあります。
それは、自身の人生について長期的なロードマップや計画を立てることです。
2007年から2013年にかけて、もっとも活動的だったはずの6年間を、私は首と神経部分の重度の疾患で失いました。ようやく回復したとき、人生計画を練り直すことにしたのです。
失われた6年間に対する当然の反応かもしれませんが、私は急ぐのではなく、正反対のアプローチを取ることにしました。ラテン語で"Festina lente"と言い、"ゆっくり急げ"という意味です。
今の私のライフプランは、2073年まで(106歳まで)生きることです。
それまでの年月を区切り、5年ごとに進捗状況を見直します。明確な長期計画を持つということは、焦る必要がないということ。単純なトリックかもしれませんが、このアプローチには、人生の目標や使命を定期的に見直す、という利点もあります。
そして、情熱を持ちつづけると同時に、疲労のリセットと健康管理ももちろん必要です。