Column

ピーター・D・ピーダーセンの思想

リーダーシップ

リーダーシップ資質としての「情熱」

ピーター・D・ピーダーセン

23.06.01

別のストーリーにて、変革的リーダーシップの5Pモデルについて説明しました。 今回は「情熱」について紹介します。

「変革には情熱が必要だ」というのは、定説のように聞こえるかもしれませんが、どのような情熱で、どのように維持するか、が問題なのです。

日本語には「熱しやすく冷めやすい」ということわざがあります。
誰もが短期間の情熱を持てるし、それは大いに必要なことでしょう。ただ、ここで述べたいのは、長くつづく情熱です。
私の個人的な経験から、情熱を持ちつづけるためには、2つの重要な側面があります。

ひとつは、あなたの情熱が大いなる目的と結びついているか、ということ。
あるいは、大きな変革の目的と結びついているか、ということです。 もしその情熱が真に大きな目的につながっているなら、小さな挫折を"失敗"と捉えることなく、内なる炎を燃やしつづけられるでしょう。

しかし(これは大きな「しかし」です)、情熱を維持するためには、もうひとつ重要な要素があります。疲労をリセットし、健康を管理する必要性。期間です。

2000年に東京で会社を立ち上げたとき、72人のエンジェル投資家と25人のスタッフがいました。朝4時34分発の始発電車に乗り、深夜0時過ぎの終電で帰る日もありました。
案の定、私は首と神経部分に深刻な問題を抱え、2年もの間、完全に仕事ができなくなってしまいました(10分間のミーティングも不可能な状態でした)。合計で、6年間を失いました。

つまりは、自分をごまかしたり、過信してはいけません。
週単位で疲労をリセットし(可能であればもっと短く。私は2日の周期で捉えています)、健康をかしこく管理することです。
そうでなければ、情熱があっても、ビジョンに向かって行動できず、挫折する結果になってしまうでしょう。

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