Column

ピーター・D・ピーダーセンの思想

リーダーシップ

リーダーシップ資質としての「純度(原則)」

ピーター・D・ピーダーセン

23.05.01

別のストーリーにて、変革的リーダーシップの5Pモデルについて説明しました。
今回は「純度/原則」について紹介します。

窮地に追い込まれたとき、あなたならどうしますか?
短絡的な行動に走ったり、安易なお金や"グレー"なお金に手を出したり、短期的な利益のため自身の(核となる)原則を売り渡したりするようでは、変革的なリーダーにはなれないでしょう。

NELISの共同設立者である秋村達男氏は、この第一の原則を「純度」と呼んでいます。
自分の意志がどれほど純粋で強いものであるか、大きな目標を達成するためなら長く曲がった道もいとわないか、とい
そしてこの点が、最初の原則に必要なのです。


私自身の経験として、理念と純度の力を証明することができます。

2000年、日本初のサステナビリティ・コンサルタント会社のひとつである「株式会社イースクエア」を設立しました。最初の4年間は、資金繰りの問題が絶えず、非常に厳しいものでした。36ヶ月連続で全請求額を支払えず、私自身、資金が完全に底をつくこともしばしばでした。

新しい投資家を求めたり、ビジネスパートナーや金融機関からお金を借りたり、多くの債権者に待ってもらったりしましたが、短絡的な行動は決してとりませんでした。倫理と透明性というビジネスの原則を放棄することなく、"グレー"なお金を手に出すこともしませんでした。

プライベートでも非常に苦しい状況にあったある日のこと、よく知る女性から連絡がありました。

訪ねると、彼女は突然、現金の入った分厚い封筒を2つ、私に渡したのです。その金額は、すべての問題を克服するのに十分以上のものでした。

結果、借金はすべて返され、その女性との関係はとても強く、健全なものとなりました。

この素晴らしい経験は、もし私に隠れた動機があったり、個人的な利益のために行動していたら、決して起こらなかったでしょう。

広い世界に目を向けると、真の変革を達成するリーダーは、「より大きな善」に妥協することなく、自分の核となる原則を守りつづけています。

常に「純粋」でいることは容易ではないものの、そう在ることで、時に驚くようなサポートを得ることがあるのです。

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