

ナイジェリアのチョコレート産業の規模は370億米ドル(2023年時点)で、毎年6.92%の成長が見込まれる巨大な市場です。
それゆえ「カカオの生産者は、多くの経済的機会を得られるだろう」と想像します。
しかし、現実はそうではありません。少なくとも、今のビジネスモデルでは…。
これまで、ナイジェリアの生カカオは、そのほとんどがヨーロッパの工場に出荷され、最終製品(主に板チョコレート)に加工されたのち、再びナイジェリアに発送され、販売されてきました。
国を超えた輸送の環境問題は言うに及ばず、このような経済モデルは、ナイジェリアと国の経済にとって残念なことです。
というのも、原料のカカオを出荷することで1トン当たり2500米ドルの収入を得ていますが、もしナイジェリアで付加価値をつけられれば、1トン当たり2万4000米ドル(10倍以上)の収入が見込まれるのです。
つまり、年間20億ドルという驚くべき損失を出しているのです。
ナイジェリアを拠点とする社会的企業「Springboard」(2017年からNELISと提携)は、5000以上の小規模農家が有機農業で利益を得られるようにと、22年に「TIWA」チョコレートの発売を開始しました。
これは、与えられた問題(与えられた不公平)を解決するものです。ヨルバ語(ナイジェリアの方言)で "Tiwa"とは、"誇りある私たちのもの"を意味します。アフリカのどの地域でも、カカオ農家が自分たちのカカオ豆を製品にすることは、極めて稀です。
要するに、TIWAは、高品質のチョコレートを販売することで、より責任あるカカオのバリューチェーン(「フェアチェーン」運動に連動)を確立しています。サステナブルな暮らしを後押しし、コミュニティと地元農家の発展に取り組んでいるのです。
その使命はシンプルで、アフリカのカカオ農家を貧困のサイクルから引き上げ、不安定なカカオ市場をヘッジファンドの投機から解放し、"豊かなカカオ農家"を生むこと。倫理的なメイド・イン・アフリカのチョコレートを目指しています。
実際、最初のロットである3,000本のチョコレートは、わずか1ヶ月(!)で国内外のマーケットで購入されました。

